科学研究費補助金の研究成果概要の公開
※全ての研究計画は完了しています。国庫の貴重な財源を活用させていただきありがとうございました。(2014.10)

平成23〜25年度科学研究費補助金(日本学術振興会・文部科学省)
基盤研究(C)-21700832
「幼児・児童の避難行動における経路誘導ナビゲーションと教師の遠隔指示システムの開発」
研究代表者:森田健宏(関西外国語大学英語キャリア学部・准教授)
分担研究者:川瀬基寛(十文字女子大学生活科学部・准教授)        上椙英之(神戸学院大学人文学部・研究員)
連携研究者:堀田博史(園田学園女子大学人間健康学部・教授)
      笠井正隆(関西外国語大学短期大学部・准教授)

 
【研究の目的】
幼児〜小学校低学年児を対象に犯罪・災害から自衛的な避難行動を支援する「子ども向けナビゲーションシステム」の開発と実験、さらに、教師が子どもへ避難経路の遠隔誘導を可能とする指示情報の開発と実験を目的としている。昨年迄の科学研究費補助金による一連の研究成果より、低年齢の子どもにも理解、利用が可能なナビゲーションのコンテンツ開発がほぼ明らかにできたことから、本申請より、各専門の研究者等と共に、機器への実装と、子どもや教師を対象に仮想空間での実験段階に着手するものである。これにより、子どもへの安全教育の新たな可能性と、実際的な学校での防犯・防災対策における救命率の向上に教育工学の分野から貢献できると考えている。
【研究1】現行のナビゲーション機器と情報提示様式と子どもの利用可能性についての分析 -第2次調査-

現行の機器を対象に子どもの認知特性をふまえ、利用困難と感じる点について明らかにすることを計画している。なお、本調査は過去の科研費による研究(森田(2010)他)でも取り組んでおり、その経年比較をまとめる計画でもある。
【研究遂行の現状】
・国内で市販されるポータブルナビゲーション機器、携帯電話によるアプリケーション、ポータブルゲーム機のアプリケーションのうち、歩行者ナビ(徒歩ナビ)機能が搭載されているもの全てを対象に悉皆調査を行い、機能比較を行っている。
・この成果の一部については、(2011)日本教育メディア学会第17回全国大会(於:国際基督教大学)で研究発表を行っている。


【研究2】園務情報化システムの現状と防犯・防災対策の調査

校務情報化が推進され(文部科学省(2007),日本教育工学振興会(2006)他)、教育機関の情報化施策が総合的に進められている現状で、防犯・防災等の安全対策、地域交流などを含めた統合的情報システムの導入は、未だ多くの学校、幼稚園では見られない。多くの場合、未導入もしくは機能が分散しているケースである。 そこで、校務用PCソフトウェアを導入する学校(園)を対象に訪問調査を行い、実際の利用状況についてヒアリングを行うと共に校務用PCによる安全対策機能の導入モデルを提示して、実務上必要となる機能について意見聴取のアンケートの実施を計画している。

【研究遂行の現状】(一部計画変更あり)
・平成23年12月〜2月の間に、全国の幼稚園うち、無作為抽出による500園を対象に園務情報化に関する調査を郵送法で実施している。
・なお、小学校を対象とした校務情報化システムについては、同時期に、既に積極的に実施されている研究(玉川大学:堀田龍也先生他)があるため、その成果を期待したい。
・本調査の結果については、現在、日本教育工学会において「採録決定」となり、刊行後に公開を行う予定である。
・また、アンケート調査の自由記述欄について分析した結果を、日本教育工学会第28回大会にて研究発表している。(右欄参照)

【研究3】低年齢児向けポータブルナビゲーション機器の開発による家庭モニターを対象とした実験的検討

幼稚園児〜小学校低学年児及び保護者のモニターを5組程度募集し、本研究で開発中のナビ映像を利用した校内または校区内の一定区間の移動実験を行う。その際、提示材料はi phoneを利用したARによる標識とするが、【実験1】による提示情報の適切性を改めて確認した上で、有用と認められた提示情報を実装させてARで表現する。また、市販ナビを利用した移動実験を追証し、ヘッドアップ条件に対する反応を学習する条件により、リアルタイムウォークスルーとなるARナビ条件との反応差を比較する。測定内容は追尾ビデオ撮影により行動の正誤と共に親子間の発話を記録し、プロトコル分析を通じてユーザビリティを確認する等、質的検討を対象に含める。
この成果については、日本教育メディア学会2014年度全国大会(於:金沢星稜大学)で発表しております。

【研究4】教師によるポータブルナビゲーション機器を利用した避難経路誘導の指示方法と内容についての実験的検討

ネットワーク上で校内火災情報のシミュレーションを設定し、取り残された幼児・児童を想定して、教員が避難経路を指示誘導する実験を行う。その際、教師が緊急時により迅速な判断を行えるよう、インタフェースを複数開発し、比較実験を通して認知適正について検討する。本研究の成果をED Media(Victoria, BC, Canada)で発表している。(右リンクより本論参照)
(2013.5.19)

研究成果の公開状況
・日本教育メディア学会
     [2014.10.12]
  (於:金沢星稜大学)
「ARによる指示情報を用いた避難経路誘導における標識のデザインと利用可能性の検討」日本教育メディア学会年次大会, B2-4.             
・ED Media(AACE)
     [2013.6.25]
(Victoria Conference Centre, BC, Canada)
Development of a navigation simulator for helping children evacuate from disasters in schools(accept as a FullPaper : Proceedings of ED Media, AACE)        
・日本教育工学会
     [2012.9.17]
   (於:長崎大学)
「園務情報化に対する幼稚園教諭の意識と課題 〜幼稚園教諭への研修および質問紙調査に対する回答の分析〜」
日本教育工学会第28回全国大会 P3a-SCS-12.
     
    

・日本教育メディア学会
    [2011.11.13]
  (於:国際基督教大学)

現行のナビに搭載される歩行者利用に関する機能と避難時における子どもの利用可能性
日本教育メディア学会第 17 回年次大会 J6-3.
     
・日本教育工学会
     [2011.9.18]
   (於:首都大学東京)
幼児の避難行動に資するポータブルナビの実験的検討 -ナビ画像に対する付加機能の効果についての検討-
日本教育工学会第27回全国大会 P3a-105-32.
     
    
・研究の取組が完了した課題
・現在取組中の課題

研究成果報告書(KAKENデータベース)へのリンク
※2014.10現在データベースに掲載されていません。

関連データ等

★適時更新を進めます。

 

 
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